【金融緩和】日銀のハロウィン緩和と異次元緩和の違いを簡単にまとめてみた【2014年】

こんにちは。ブログの中の人です(^-^)/

2014年10月31日(金)、日銀が追加の金融緩和を発表しましたね。この効果もあってか世界中の株式市場の株価が高騰して、為替も急速に円安に振れました。

巷では、今回の金融緩和をハロウィンデーに実施したということでハロウィン金融緩和と呼ぶようです。その金融緩和の内容に、みんなの「まさか!?」という意外感(いい意味での驚き)もあって、株価が爆騰したんですね。

2014-11-02_1719

今回のハロウィン緩和ですが、異次元緩和とどこがどう変わったんでしょうか?表1枚で簡単に分かるようにまとめてみました。

ハロウィン緩和と異次元緩和の違い

まずは下の表をご覧ください。

2014-11-02_1229

今回のハロウィン緩和のキーワードは

という数字でしょう。

2013年4月のときの異次元緩和(量的・質的金融緩和)のときは、マネタリーベースを今後「2」年間で「2」倍。「2」年間で物価目標「2」%を達成。というように「」という数字が強調されていました。

今回のハロウィン緩和では「2」という数字よりも大きな「3」という数字を多用することでマーケット関係者に大きなインパクトを与えることに成功したんですね。みんな「前回の異次元緩和以上に凄いんじゃないか!?」って思ったわけです。

実際に大幅に内容が変わったかというと、緩和の規模が大きくなっただけで、やっていることは今までとほとんど変わっていません。

「量的・質的金融緩和」の拡大

では、ハロウィン緩和と異次元緩和の違いを詳細を見ていきましょう!

マネタリーベース

マネタリーベースは、一言でいうと市中に出回っているお金の総額です。民間銀行も企業も一般人も全て含めた全員が持っているお金の合計額ですね。この金額が大きいほど世の中に出回っているお金の量が多いことになります。

金融緩和の目的は、このマネタリーベースを増やすことで(みんなをお金持ちにさせ)、景気を良くして、物価を上昇させることです。

つまり、みんながお金持ちになれば、今までよりもたくさんモノを買ってくれる→モノの値段が上がる→企業の収益が良くなる→給料が良くなる→さらにモノを買う。という風に景気が良くなるわけですね。

残念ながら今は、給料アップよりも先にモノの値段を上がってしまっているように見えます(汗)。

マネタリーベースについては、日銀のホームページで以下のように書いてあります。

マネタリーベースとは、「日本銀行が供給する通貨」のことです。具体的には、市中に出回っているお金である流通現金(「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」)と「日銀当座預金」の合計値です。
マネタリーベース=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「日銀当座預金」

マネタリーベースの解説

日本銀行発行高は、千円札、5千円札、1万円札のことですね。貨幣流通高は500円玉や100円玉などの貨幣です。これは分かりやすいですね。

一方で少し分かりにくいのが「日銀当座預金」です。

私達は銀行に預金口座を作りますが、銀行も日銀に預金口座を作っています。例えば、鈴木さんがみずほ銀行に預金口座を作るのと同じように、みずほ銀行は日銀に預金口座を作っているわけですね。この日銀にある預金口座が日銀当座預金です。

先に書きましたが、金融緩和は世の中のお金の流通量を増やすことです。ですが、日銀は私達一般人に直接お金を渡してくれません。必ず日銀当座預金口座を経由します。逆をいえば、みずほ銀行の日銀当座預金口座にお金がジャブジャブあっても、それを我々一般人や企業に貸出しなければ、私達にお金はまわってきてくれないのです。

この「民間銀行」⇔「企業、一般人」の間のお金の流れを円滑にするのが、金融緩和を成功させるための鍵になりそうですね(先行きが不安だから、銀行は企業にお金を貸しにくいし、同じく企業も先行きが不安だから設備投資する気になれず借入れをしない、とお互い考えているんでしょうね)。個人的には、とにかく給料をアップさせちゃうのがいいと思ってます。そうすれば一般人も景気が良くなったと感じるでしょうから。

前置きが長くなりましたが、異次元緩和での1年間でマネタリーベースを60兆円~70兆円増やすという目標を、今回のハロウィン緩和では80兆円に増やすことにしたんですね。今まで以上に、みんながお金持ちになりやすくなったわけですね。

長期国債保有残高

異次元緩和で日銀は、長期国債保有残高が年間約50兆円に相当するペースで増加するよう買入れを行っていました。これをハロウィン緩和では80兆円にします。今まで以上に国債を買ってくれて、市中にお金を供給してくれるわけですね。

異次元緩和では、月に7.5兆円、年間で90兆円国債を買っていました。

国債を90兆円分買っても、50兆円しか国債保有残高が増えていないのは、借換債の影響です。

借換債は、既に発行していた債券の償還資金を調達するために、新たに発行する債券のことです。一部の国債が償還のため資金化されているので、国債の残高は買入通りの額にならないわけです。

また、テレビで日銀が長期国債の7割を買っているという表現が良く出てきますが、これは下記の計算で求められた数値です。

平成25年(カレンダーベース市中発行額

年間国債発行高156兆円 – 年間1年割引短期国債発行額30兆円 = 長期国債126兆円

126兆円 ÷ 12ヶ月 = 10.6兆円/月

7.5兆円 ÷ 10.6兆円 ≒ 0.7 = 7割 = 70%

いずれにせよ、今回のハロウィン緩和で、月間の国債買入れ額が増えそうですね。

買入残存期間

日銀はハロウィン緩和のレポートで、イールドカーブ全体の金利低下を促す観点から、金融市場の状況に応じて柔軟に運営する。買入れの平均残存期間を7年~10年程度に延長する(最大3年程度延長)。と記載しています。

これによって今後、10年物の金利も低下すると思われます。長期の資金を低金利で借りやすくなりそうです。

*10年物 → 10年たったら返す借金、または返してもらう預金。10年物の定期預金が代表格です。

ちなみに国債の価格が上がると、金利は低下します。これは計算式から必ずそうなるので、覚えておくとお得ですよ!(日銀が国債を買いまくることで国債の価格が上がり、金利が低下します)。

5分でわかるはじめての債券入門

ETF・J-REIT

日経平均やTOPIXに連動するETFの購入額も異次元緩和の1兆円からハロウィン緩和では3兆円に増えるようです。また、J-REITも300億円から900億円へ増えます。

3倍ですね。

日銀がETFやJ-REITを購入することでも市中にお金が回ります。特にETFやJ-REITの場合は、株価を押し上げる効果があるので、株価が今まで以上に下がりにくくなるかもしれません。

また、日銀のレポートでは、JPX日経 400 に連動するETFを買入れの対象に加える旨も書かれています。JPX日経 400 に連動するETFは、今までよりも買われやすくなりそうですね。

ちなみに日銀はTOPIXが1%下落した時にETFやJ-REITを購入しているようです。

おわりに

以上、簡単にハロウィン緩和と異次元緩和の違いを書かせて頂きました。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

★関連記事

【勉強】暮らしとお金の知識を体系的に身につけたいならFP技能士3級がお手軽でオススメです!

【セミナー】ファイナンシャルプランナーでも独立開業は十分可能?独立系CFPさんの声を生で聴いてきました!